NUPPは、プロジェクトの”ほぼ普遍的な原則”を集めたもので、方法論やアプローチにかかわらず、プロジェクトの成功率を最大化するために、あらゆるプロジェクトで従うとよい原則です。
プロジェクトを運営するために利用できるリソースや手法というのは、どれもこのNUP(ほぼ普遍的な原則)のいくつかの原則に基づいているといえます。ただし、以下の点には留意する必要があります:
- 全てがいつも当てはまるという訳ではないが、プロジェクト実践者は、まずいくつかではなく全てのNUPを考慮してみるとよい。
- 物事の根底にある原則というものは、リソースや手法の中に明確には表れていないことが多く、そのためほとんどのプロジェクト実践者は実務の細部に没頭するがあまりに、原則を忘れ、原則に適合しないことを行ってしまう
NUPPは、PRINCE2®、PMBOK®ガイド、P3.express、PM²、DSDM®、XP、スクラムなどの主要な手法、システム、リソース、フレームワークにも適合します。これらのシステムのある部分の解釈とは相容れない時もあるかもしれませんが、その場合は他に解釈がないかと考えてみるとよいかもしれません。
NUPPは以下のNUPの集合体です:
- NUP1: 所属よりも結果と真実を優先すること
- NUP2: エネルギーと資源を維持・最適化すること
- NUP3: 常にプロアクティブであること
- NUP4: 鎖の強さは一番弱いつなぎ目で決まることを忘れないこと
- NUP5: 明確な目的のない限り、何もしないこと
- NUP6: 反復可能な要素を活用すること
バージョン1.0, 2019年6月
翻訳者: Takashi Izumoto